2026年2月5日

私の故郷|富山の魅力を届けたい。食・工芸・自然が紡ぐふるさとの力

登坂 絵莉

登坂絵莉が近年力を注いでいるのが、ふるさと・富山の魅力発信だ。


富山は北陸新幹線が開通したことでアクセスが良くなり、ニューヨークタイムズが選ぶ、日本で行きたい場所ランキングにも富山市が入るなど注目度が増している。


一方で、まだ十分に魅力が伝わりきっていないと感じる部分があると登坂は語る。


「食べ物やお酒、自然など、本当に良いものがたくさんあるので、もっと知ってもらうために積極的に発信していきたい」と力を込めた。

富山の魅力は“食”にあり—海と大地が育む味わい


登坂が富山の魅力としてまず挙げるのは“食”だ。


「富山はお水もすごく美味しいので、お米や日本酒も有名ですし、富山湾で獲れる魚も本当に美味しいんですよ。海鮮は個人的には日本一だと思っています」


氷見の寒ブリ、ホタルイカ、白エビなど、富山ならではの海の幸は数多い。

富山でしか味わえない食材の多さも、登坂が発信したい魅力の一つだ。


また、登坂は県産米【富富富(ふふふ)】のナビゲーターに就任しており、こちらも積極的にアピールしている。


「富富富は、富山県が15年くらいかけて品種改良を重ねて、2018年に誕生したわりと新しいお米なんです。最近は猛暑の影響でお米作りがすごく大変になっている中で、暑さに負けない、病気にも強いお米を目指して開発されたんです。農薬の使用量も極力抑えられていて、人にも環境にも優しいお米です。粒立ちが良くて、冷めても硬くなりにくいので、すごく美味しいんですよ。ぜひ食べてみてほしいです」


レスリング引退後は、テレビ番組『秘密のケンミンSHOW』で富山県代表として参加する機会もあり、生まれ育った土地の魅力を多くの人に伝えられるようになりたいと、より強く感じるようになったという。


「やっぱり北陸というと金沢の方が有名ですし、まだ富山の魅力が伝わりきっていない部分はあるのかなと思っています。だからこそ、食べ物やお酒もそうですし、自然の素晴らしさもたくさんあるので、どんどん発信していきたいです」

“伝統工芸”と“ものづくりの町”地元、高岡市


登坂の出身地・高岡市は、銅器や漆器で知られる伝統工芸の町だ。


日本の除夜の鐘の約9割が、高岡で作られているといわれている。

漆器も有名で、登坂が通っていた中学校には、ものづくりデザイン科というものがあり、週1回伝統工芸を学ぶ授業があったという。


「実際に漆塗りをやったりとか、伝統工芸にはずっと触れてきたし、身近に感じられる環境がありましたね」

そして、近年注目されているのが、富山の企業【能作(のうさく)】の錫製品だ。


「錫はすごく柔らかい金属なので、色々な形にアレンジして様々な物が作れるんです。食器とかインテリア用品とか、可愛くておしゃれな物がたくさんあるので、プレゼントとしても人気があるんですよ」


特に日本酒が有名な富山らしく、能作では多彩な酒器が展開されており、ぐい吞の人気は非常に高い。直営店は15店舗を超え、全国にもファンが広がっている。


登坂自身、富山でも希少性の高い日本酒【勝駒】と能作のおちょこをSNSに投稿したところ、未だかつてない反響があり、予想以上の反応に驚いたと話す。


「まさか勝駒と能作のおちょこの写真に、今までで一番のいいねが付くとは思いませんでした(笑)高岡の勝駒×高岡の能作ですねなど、コメントもたくさんもらえて嬉しかったです」


能作の本社工場は高岡にあり、工場見学や買い物だけでなく、カフェも併設されている。

カフェの食器は能作製品で、実際に使用することができ、登坂も帰省した際はランチを食べに足を運ぶと話す。


また、本社工場では手作り体験も非常に人気で、県の観光ツアーには能作の工場見学と手作り体験が組み込まれており、バスで大勢の観光客が訪れるという。

文化と風景—富山に息づく“情緒”

富山には文化的な行事や魅力的な景観も多い。


「富山市の八尾で行われる越中八尾おわら風の盆は、日本全国から人が集まるすごく有名なお祭りなんですよ。3日間で20万人くらい来ると言われていて、ずっと踊り続ける姿が印象的な伝統行事なのですが、私はまだ一度も行ったことがないんです。なので、いつか絶対行ってみたいと思っています」


また、高岡市の金屋町には千本格子の家並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

石畳の歴史ある景観は映画の撮影にも使用されるほどだ。


北アルプスを貫く立山黒部アルペンルートは世界有数規模の山岳観光ルートで、四季折々の雄大な自然も県を象徴する魅力だ。


「最近は富山県をPRするイベントに呼んでいただけることも増えたので、富山の良いところを少しでもたくさんの人に伝えたいです」


登坂絵莉のふるさとを大切に想うその姿勢が、より多くの人に富山の魅力を届けていくだろう。